南海トラフの30年以内発生確率は20%

一昨日の「辛坊治郎のそこまで言うか」のラジオで、「南海トラフ地震の真実 」という本を書いた 小沢慧一さんが出ていて面白かった。


南海トラフが30年以内の発生確率が70%から80%っていうのは、今にも地震が来そうな数字ですが、地震学者の中でもありえねーだろうという意見が大半で実際は20%くらいだろうという話です。


辛坊「なんでそんな数字が公表されて新聞にその数字が躍るわけですか?」


小沢「そうですね。どうしてそういうのが出るかというと、ほかの地域と違う計算式を南海トラフだけ使っているんですね。


地震予測は、時間予測モデルというんですが、以前に地震が何回あって、その発生間隔が、例えば50年ぐらいだから今20年経ったから30年後には起きるそういうような単純平均というか、そういうモデルを使ってるんですけれども、南海トラフだけ違うんですね。


ある地域の隆起を基本とした計算式を使ってる。この計算式には科学的に問題があるという指摘があって、ただそれを使わないと高い確率が出ないから、それを使うようになってしまってですね。で、今の数字が出ていると言うことになってる。」


辛坊「なんで高い確率を出したいんですか?」


小沢「一つにはやっぱり防災予算を獲得したいというねらいがありますね。だからもし今まで高いと言ってたところに低いっていう確率になってしまったら、じゃあ予算をそんなにつぎ込む必要ないじゃないかって批判を受ける。


あるいは今、そういうふうに進めているのに、そんなこと言われたら根底から覆してしまうじゃないかというふうに、防災とか行政側の人たちからすごく反発があったんですね。それに対してあの地震学者の人たちがまあ、結局押されてですね。今のような形で出してしまったと言う形です。」


辛坊「30年以内に70%から80%という確率について、私の印象なんですが、これって10年経つと20年以内になります。そうすると今ですら70%から80%で10年間地震が起きなきゃとんでもなく高い数字になるんですね。」


小沢「これあの最終的には100%にならないように。あの計算上してあるんですけれども、99%までなるっていう事にはなりますね。」


辛坊「地震が発生したらほら言ったとうり当たったじゃないかって、これ、ほとんど占いと変わんないんじゃないのかなって気もするんですけどね。」


小沢「結局、途中どういう理論でそれが当たっているのかっていうことを検証できないアルゴリズムをちゃんと検証できない以上、まあ当たるも八卦当たらぬも八卦。別に外れても確率だからとも言える体制ではありますよね。」


辛坊「全国地震動予測地図の信頼度なんですが、まああの小沢さんのご努力でですね。南海トラフの70%から80%というのはどうやら過大らしいと、まああの本を読むと、だいたい20%ぐらいが適切な予測確率ではないのかという印象を受けました。」


全国地震動予測地図では東北、熊本、石川と予測されてないとこを選んで地震が起きてますからアテにならないですね。


30年以内に70%から80%と言うのは10年くらい前から言っていていまだに同じことを言ってるのでアヤシーと思っていたのですが、30年たって地震が起きても100%超えないようにというとこから導き出された数字だったんですね。


この予測によって50兆円くらい予算をつぎ込んでるそうですから、ひどいものです。
政府はオリンピックでもなんでも金を使っても国民が怒らないネタを探して自分勝手に使ってる感じです。


ワタシの家は川の近くにあって、この話から引っ越したいって思ってるのですから、その基本が崩れると人生設計にも影響します。


もっとも近くには新しい家がどんどん立ってます。津波が来るかもしれないのによく建てるなぁと思っていたのですが、一般市民は科学者なんて信用ならないって知ってるんでしょうね。